キツネの重箱の巻


現在、航空灯台が回る標高222メートルの田島山(なんてことはない山ですが、
私が好きな山です。夜の山頂の灯台がいいんです。余談)がまだ島であったころの
お話。

ある日の夕方、渡船から数名の乗客が上陸しようとすると人数が1人多
い。
船頭がふしぎに思い数え直そうとすると、最近近くで似たような事件が
あって騒がれたこともあり、「キツネだ」「キツネだ」と声が起こり、
徹底的に調べようとゆうことになった。

ところが、乗客の一人が「まあ、まあ」とみんなをなだめ、調べることなく、
その場はおさまった。

その後間もなく、そのなだめた人の家に、ひとりの男が訪ね、「さきほ
どはありがとうございました。これは、お礼の印です。」と言って、重
箱一つを差し出し、名もつげずに立ち去った。



名を訪ねる暇もない早ワザと、あまりに早いお礼の品の調達に、話はいよいよキツ
ネと決まったが、このキツネが幸之進キツネか与三郎キツネかわからない。しかし
、この時の重箱が、現在もあるそうである。<おわり>

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